マストなマステ

皆さんこんにちは。理学療法士の山崎です。北陸地方も梅雨入りしましたが、今のところむし暑さを感じる日はまだまだ少なく、割合と過ごしやすいように感じます。

 

さて、今日は訪問リハビリで利用する道具について一つご紹介したいと思います。とはいってもタイトルに記載しておりますが、それは「マステ=マスキングテープ」です。

 

最近は100円ショップなんかでも色々な柄のものが販売されており、種類も多くラッピングやメモなどに利用される場面が増えているそうですね(かわいい柄のものほど短くて高いですが…)。しかし、もともとこのマスキングテープは塗装の際に塗装しない場所を覆いつくす役割を果たすものであって、粘着力が弱いため貼ってもその後剥がしやすく、その後もテープ痕が残りにくい特徴があります。

 

私はこのマステをいくつか訪問リハビリの際に携帯しており、サービス中に利用しています。例えば写真の例ではパーキンソン様症状のある利用者様の生活導線上にマスキングテープで目印を設定し利用しました。このような目印を設定することで、導線上の移動においてすくみ足現象が少なくなり、スムーズな自宅内での移動が可能となりました。ちなみに剥がれて危ない場合はその場で「ペッ」とはがしてしまっても高価なものではないので気になりませんし、今回の場合は掃除機をしても剥がれる様子はないみたいですので、そのまま絨毯に貼って現在も利用して頂いております。

 

その他にも、移乗動作の際の車椅子位置の目印や手すりの把持位置を設定する際の目印作成、リーチ距離の測定の際などにも利用が出来て重宝しています。しかも手で千切れるし、安価で沢山使っても気にならない、メモに使えるなどほんと良い事ばかりです!

 

訪問リハビリでは自宅での生活場面内の動作を練習する機会が多いため、意外と目印の設定機会は病院や施設内でのリハビリと比べて多い様に感じます。これからも利用者さんが住み慣れた環境で安全に暮らせるように積極的に工夫したいなと思っております。