在宅心臓リハビリテーションについて

 徐々に暖かくなってきており、春が近づいてきていますね。今年の北陸は雪が少なく、地域高齢者の皆様にとっては比較的過ごしやすい冬となったのではないでしょうか。今年は何故か関東周辺に多く雪が降り、豪雪に見舞われた方々には、心よりお見舞い申し上げたいと思います。

 

 さて、当社では事業所内で月例勉強会を開催しており、今月は「在宅心臓リハビリテーションについて」でした。

 訪問リハの現状では、多くの利用者に何らかの心疾患を有している方が多いですが、情報不足などから包括的にケアできていない場合がみられます。

 しかし、「心臓リハビリテーション」の認知度は年々高くなっており、今後在宅においても退院後の心臓リハビリテーションのフォローが多くなるのではないかと思われます。

 

 では、在宅での心臓リハビリテーションとは、どんなことができるのか?・・・

 症状によりさまざまと思われますが、一例として、リスク管理、運動療法や疾病管理のアドバイス、住環境整備などが挙げられます。

 具体的には、運動療法実施可能かどうかDrに確認し、リスクを管理したうえで安全な運動を提供することができたり、再入院の原因として挙げられる塩分や水分過多、治療案の不徹底などをチームで管理出来たり、身体機能だけでなく、心機能への負荷に着目して家屋調整を提案し、息切れの少ない住環境を整備することができます。

 

 退院後、心血管疾患によって充実した生活を送られなければ、QOLの低下や再入院につながることも予測されます。よって専門職の介入により、充実した在宅生活を送るためにも、私たちは在宅ケアチームの連携を意識して業務に取り組んでまいりたいと思います。